窓ガラスの断熱効果を高めるには

現在、新築の住宅に関しては一般的にペアガラス(複層)が標準。中にはトリプルガラスというケースも出てきました。しかし、既存の住宅や店舗・事務所などではまだまだシングル(単板)のガラスも多くあります。その場合、冬場になると結露が・・・。結露防止やそのお掃除には様々なグッズも販売されていますが、なかなか対応は厄介なものです。中には、貼るだけで冷暖房効果が上がるとうたわれているフィルムなど、その効果に疑問符がつくことも。効果が確認できないとして、消費者庁から指摘をされているメーカーもあります。(メーカーからの反論はあるようです)

リフォームなどの際には「目隠しも兼ねて、模様の入ったフィルムを張りたいのですが・・・」というご相談もありますが、基本的に当社では

1.シングルガラスからペアガラスへ、ガラスを交換

2.内窓の設置(必要に応じて内窓のガラスをシングル・ペアガラスのいずれかで選択)

をおすすめしています。フィルムの場合はガラスの熱割れを考慮しなければならず(詳しくはフィルムメーカー3M「ガラスの熱割れとは」を参照ください)、また、より効果を高めるにはガラスの交換が有効だからです。これらは今なら省エネ住宅ポイントも利用できます。

  効果 費用 その他
フィルム 熱割れの可能性
ガラス交換 交換不可のサッシも有、省エネ住宅ポイント対応
内窓設置 窓の開閉や清掃に難、省エネ住宅ポイント対応

 

確かに、ごくまれに古いサッシではガラスの交換ができませんが、いずれの方法もガラスとガラスの間に空気層を作りますのでフィルムよりも高い効果が得られると考えています。もちろん、アルミサッシ自体を樹脂サッシ+ペアガラスに変更すれば、ガラスの周りにある窓枠の断熱性能も高まるため、より効果は高いのですがどうしても工事は大がかりになってしまいます。

窓際にヒーターを設置するなど暮らし方で結露を減らすこともできますので、費用対効果を考えながら結露対策を検討してみてはいかがでしょうか。